私はパニック障害という精神疾患を抱えている。
公表している人やきちんと診断されている人こそ少ないが、近しい
症状を訴える方は少なくないと思う。
私は小さい頃から乗り物酔いがひどかったので、基本的に乗り物は
全般苦手だった。しかし、高校、大学と乗り物に乗る機会が増える
につれ、徐々に慣れていき、社会人1年目は電車と新幹線と飛行機
を駆使した生活をしていたほどだ。
それがあるとき、急に恐ろしく感じるようになった。
心臓が跳ね上がり、血の気が引いていく。呼吸の仕方がわからなく
なり、吐き気に悶える。じっとしていることも、横になることも
できず、ただただ苦しみに耐えなければならない。
精神疾患を抱えた患者に対する偏見は未だになくならない。
心が弱いからだとか、体は元気なのだからとか心ない言葉を浴びせ
られたこともある。体は元気かもしれないが、脳はおかしくなって
いる。吐き気やめまいに苦しむのだから、「体は元気」と言うのも
おかしいと思う。当人にとっては、「死」が脳裏に浮かぶほど恐ろ
しいものなのだということを理解してもらいたい。
断崖絶壁の上に立たされながら穏やかに私生活を送れるだろうか。
そういう生活を私たちパニック患者は強いられている。
私たちは、叱咤激励を求めているわけではない。誰にも負けないほど
に頑張ってきたから、体がこうして悲鳴を上げているのである。ただ
一言「辛かったね」と言ってもらえるだけで、救われるのだ。
公表している人やきちんと診断されている人こそ少ないが、近しい
症状を訴える方は少なくないと思う。
私は小さい頃から乗り物酔いがひどかったので、基本的に乗り物は
全般苦手だった。しかし、高校、大学と乗り物に乗る機会が増える
につれ、徐々に慣れていき、社会人1年目は電車と新幹線と飛行機
を駆使した生活をしていたほどだ。
それがあるとき、急に恐ろしく感じるようになった。
心臓が跳ね上がり、血の気が引いていく。呼吸の仕方がわからなく
なり、吐き気に悶える。じっとしていることも、横になることも
できず、ただただ苦しみに耐えなければならない。
精神疾患を抱えた患者に対する偏見は未だになくならない。
心が弱いからだとか、体は元気なのだからとか心ない言葉を浴びせ
られたこともある。体は元気かもしれないが、脳はおかしくなって
いる。吐き気やめまいに苦しむのだから、「体は元気」と言うのも
おかしいと思う。当人にとっては、「死」が脳裏に浮かぶほど恐ろ
しいものなのだということを理解してもらいたい。
断崖絶壁の上に立たされながら穏やかに私生活を送れるだろうか。
そういう生活を私たちパニック患者は強いられている。
私たちは、叱咤激励を求めているわけではない。誰にも負けないほど
に頑張ってきたから、体がこうして悲鳴を上げているのである。ただ
一言「辛かったね」と言ってもらえるだけで、救われるのだ。