aaaaaa

2012年10月25日

私はパニック障害という精神疾患を抱えている。
公表している人やきちんと診断されている人こそ少ないが、近しい
症状を訴える方は少なくないと思う。

私は小さい頃から乗り物酔いがひどかったので、基本的に乗り物は
全般苦手だった。しかし、高校、大学と乗り物に乗る機会が増える
につれ、徐々に慣れていき、社会人1年目は電車と新幹線と飛行機
を駆使した生活をしていたほどだ。

それがあるとき、急に恐ろしく感じるようになった。
心臓が跳ね上がり、血の気が引いていく。呼吸の仕方がわからなく
なり、吐き気に悶える。じっとしていることも、横になることも
できず、ただただ苦しみに耐えなければならない。
精神疾患を抱えた患者に対する偏見は未だになくならない。

心が弱いからだとか、体は元気なのだからとか心ない言葉を浴びせ
られたこともある。体は元気かもしれないが、脳はおかしくなって
いる。吐き気やめまいに苦しむのだから、「体は元気」と言うのも
おかしいと思う。当人にとっては、「死」が脳裏に浮かぶほど恐ろ
しいものなのだということを理解してもらいたい。

断崖絶壁の上に立たされながら穏やかに私生活を送れるだろうか。
そういう生活を私たちパニック患者は強いられている。
私たちは、叱咤激励を求めているわけではない。誰にも負けないほど
に頑張ってきたから、体がこうして悲鳴を上げているのである。ただ
一言「辛かったね」と言ってもらえるだけで、救われるのだ。
posted by かえで at 19:48 | 健康についての話題